ウキクサ科(読み)うきくさか

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウキクサ科
うきくさか
[学]Lemnaceae

単子葉植物。浮水性の小形の一年草。雌雄同株。植物体は、扁平(へんぺい)で緑色の葉状体と、下面の中央付近から出る1本ないし数本の枝分れしない根からなる。葉状体には1または2個の出芽嚢(のう)があり、この部分に幼植物ができて無性的に繁殖する。出芽嚢が2個の種類ではその一方に花序をつける。花序は通常2個の雄花と1個の雌花からなり、ウキクサ亜科では膜質の包葉に囲まれる。雄花は1本の雄しべ、雌花は1本の雌しべからなる。池沼や水田などに生育し、冬近くなると小形の冬芽が形成され、これが水中に沈み、あるいは物陰に隠れて越冬する。2亜科6属約30種があり、世界に広く分布する。日本でよくみられるのは、そのうち3属約5種である。退化した雄花と雌花が1枚の包葉に囲まれるようすはサトイモ科のボタンウキクサに似ており、この科がサトイモ科から由来したものと考える根拠となっている。[邑田 仁]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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