ウッドハウス(Pelham Grenville Wodehouse)(読み)うっどはうす(英語表記)Pelham Grenville Wodehouse

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウッドハウス(Pelham Grenville Wodehouse)
うっどはうす
Pelham Grenville Wodehouse
(1881―1975)

イギリスの小説家。ロンドンの銀行勤めのかたわら小説に筆を染め、20世紀初頭のイギリス上流階級に属する奇矯な人物の生活をユーモラスに描いた膨大な数にのぼる長短編小説で一代の人気を博した。代表作『類(たぐい)なきジーブズ』(1923)の名執事ジーブズは、巧みな用語法と滑稽(こっけい)な場面の創造に長ずる彼の筆が生んだ伝説的人物である。作品にはほかに、『マイク』(1909)、『シティのスミス』(1910)、『アーチーの軽はずみ』(1921)、『夏の稲妻』(1929)などがあるが、その人気の原因はパブリック・スクール生活への郷愁を背景とした、よき時代の保守趣味にある。1955年アメリカに帰化した。

[小野寺健]

『『世界ユーモア全集 4』(1961・筑摩書房)』『ウッドハウス著、原田敬一訳『ゴルフ人生』(1981・日本経済新聞社)』『G・オーウェル著『P・G・ウドハウス弁護』(小野寺健編・訳『オーウェル評論集』所収・岩波文庫)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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