日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 ウッドワード(John Woodward)うっどわーどJohn Woodward(1665―1722) イギリスの古生物学者。ダービーシャーに生まれる。グロスターの開業医のもとで薬学を学び、のち1692年にロンドンのグレシャム単科大学の教授に任命された。多数の化石、鉱物、鉱石および岩石の標本を収集し、これらの標本を記載した『地球および大地の自然史』(1695)などの書を世に出している。化石を、単なる自然の戯れによる産物ではなく、過去の動植物群の遺骸(いがい)と考えたが、化石ができた理由は聖書の説くノアの大洪水で埋没したものと説明していた。[大森昌衛] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例