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ウマル[1世] ‘Umar b.al‐Khhaṭṭāb

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世界大百科事典 第2版の解説

ウマル[1世]【‘Umar b.al‐Khhaṭṭāb】

?‐644
第2代正統カリフ。在位634‐644年。イスラムパウロとも称され,イスラム国家の真の建設者。オマルともよばれる。初めメッカで預言者ムハンマドを迫害したが,改悛してムスリムとなった。ムハンマド没後,アブー・バクルカリフ就任を推進してアンサールの野望を断った。第2代カリフに就任後は,イラクシリアエジプトの征服を指導し,軍営都市(ミスル)の建設,アミールアーミルの任命,アラブ戦士へのアターリズクの支給など,イスラム国家の組織化に全力を傾注した。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のウマル[1世]の言及

【イスラム】より

…イスラム時代の初期,イスラム教徒を意味する用語として普通に用いられていたのは,ムスリムではなくムーミンであった。このことはウマル1世の用いたカリフの称号がムスリムたちのアミール(アミール・アルムスリミーン)でなく,ムーミンたちのアミール(アミール・アルムーミニーン)であったことによく示されている。コーラン49章14節に,〈遊牧民たちは“我々は信じるāmannā”と言っている。…

【エルサレム】より

…614年ササン朝ペルシアのホスロー2世の軍がエルサレムを占領し,イエス磔刑に用いられたと伝えられる十字架を持ち去る事件がおき,629年ビザンティン皇帝ヘラクレイオスが十字架を奪還してエルサレムへの勝利の帰還をとげるが,イスラム教徒のアラブ軍がエルサレムを包囲するのは,それからわずか8年後の637年であった。 638年,エルサレム総大主教ソフロニウスSophroniusはカリフのウマル1世に降伏し,カリフは自ら同市に赴いた。彼はソフロニウスに会見し,キリスト教徒住民にジンミーとしての安全と教会の保護とを保証するとともに,預言者ムハンマドのミーラージュの出発点とされた岩を堆積物の下から発見して,そのかたわらでの礼拝を指揮したといわれる。…

【ヒジュラ】より

…また大征服の時代に征服地のミスルに来て戦いに参加することもヒジュラと呼ばれた。 ヒジュラがイスラム国家の発展の起点であったとの認識のうえに,後にカリフ,ウマル1世は,ヒジュラの行われた年の年初(622年7月16日)を紀元とするヒジュラ暦を採用した。後にアズラク派や創成期のムラービト朝で,外部から陣営に加わることをヒジュラと呼び,植民地時代の北アフリカやインドにおいて,異民族の支配から逃れてダール・アルイスラームに移住することもヒジュラと呼ばれた。…

【リズク】より

…アラブ戦士の場合,アターを戦士自身の本俸とすれば,リズクは扶養家族のための手当であり,戦士と家族の名がディーワーンに登録され,家族数に応じて大麦,小麦などの食糧品が現物で支給された。ウマル1世に始まるイスラムの租税制度では,播種地からは原則として単位面積当り一定額の貨幣と一定量の穀物が徴収された。穀物が現物で徴収されたのは,リズクとして支給する穀物の確保を意図したからであるが,地域によっては酢,蜂蜜などの特産品も現物で徴収され,リズクとして支給された。…

※「ウマル[1世]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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