ウラジロエノキ(裏白榎)(読み)ウラジロエノキ(英語表記)Trema orientalis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ウラジロエノキ(裏白榎)
ウラジロエノキ
Trema orientalis

ニレ科の常緑高木。東南アジアオーストラリア太平洋諸島にかけての熱帯亜熱帯に広く分布する。伐採後の二次林に育つことが多い。日本では琉球列島小笠原諸島および南九州の一部に生える。幹は灰褐色で高さ 10~15mになる。葉は互生し,柄は短い。葉身は長さ7~15cmの長卵形で先端はとがり基部はやや心形,縁に鋸歯があり,質は厚い。葉面,特に裏面に白い綿毛が密生し,白く見える。春から夏を通じて,葉腋小花を集めてつけ,径4~5mmの球形で黒熟する果実を結ぶ。

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