ウーフー(蕪湖)特別市(読み)ウーフー(英語表記)Wuhu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウーフー(蕪湖)特別市」の意味・わかりやすい解説

ウーフー(蕪湖)〔特別市〕
ウーフー
Wuhu

中国華東地方,アンホイ (安徽) 省東部,チャン (長) 江右岸にある市。省轄市で市区とウーフー県など3県から成る。チャン江とチンイー (青弋) 江との合流点にあり,漢代に蕪湖県がおかれた。明代から商業地としてにぎわい,1877年チーフー (芝罘) 条約によって開港場となると,シャンハイ (上海) 経由の貿易も盛んになった。 1949年ウーフー県から分離して市となり,83年近県を管轄する省轄市に昇格した。チャン江水系によって省の物資の多くが集散され,特に米は中国第1の米市場と呼ばれるほどである。北にマーアンシャン (馬鞍山) 特別市に属するタントー (当塗) 県の鉄鉱山,南西に市域のファンチャン (繁昌) 県の炭田を控えて,鉄鋼,機械,造船,化学,綿紡織,食品などの工業が盛んである。伝統工芸品としては三画 (鉄画,堆漆画,通草画) ,三刀 (包丁,はさみ,かみそり) などがある。北郊のチョー (赭) 山は風景の美で知られる行楽地で,アンホイ師範学院の所在地でもある。ニントン (寧銅) 鉄道が通る。人口 201万 1423,うち市区人口 56万 3815 (1990) 。

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