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エウセビオス[カエサレアの] Eusebios

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世界大百科事典 第2版の解説

エウセビオス[カエサレアの]【Eusebios】

260ころ‐339ころ
〈教会史の父〉と呼ばれるキリスト教著作家。パレスティナカエサレアCaesareaで,オリゲネス神学を伝えるパンフィロスの弟子となり,反サベリウス主義の思想を教えこまれる。315年ころカエサレア主教。アリウス主義論争において,最初はアリウスに好意的であったが,ニカエア公会議(325)でアリウスの教説の極端さに驚き,むしろ穏健派として事態収拾に当たった。具体的にはカエサレアで用いられていた信条を提示,その線で公会議をまとめようとしたが,反アリウス派は〈ホモウシオス(父と子の同質)〉の語の挿入という重大な修正を加えた。

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世界大百科事典内のエウセビオス[カエサレアの]の言及

【教会史】より

…歴史の中での神の働きと人間の信仰・救済体験とを重視する新約聖書の中に,すでに教会史への関心が芽生えているが,2世紀には,教会を異端から守る必要性もあって,使徒時代の伝承の要点が書き留められ,歴代司教の目録や教会の年代記が作成されはじめた。やがて〈教会史の父〉と称されるカエサレアのエウセビオスが,広範な史料の収集検討後,325年までの《教会史》10巻をローマ皇帝史と関連させて詳述。彼の後を受けて,ギリシア語圏でもラテン語圏でも,教会と国家を重ねて眺める同様の年代史作成が続けられた。…

【コンスタンティヌス[1世]】より

…この戦いに際して彼は中空にキリストの頭文字の組合せ(あるいは)の幻と,〈汝これにて勝て〉との文字を見たという。この,ラクタンティウス,エウセビオスの伝える挿話はしばしば彼のキリスト教への改宗の要因とされている。元老院から歓呼して迎えられたコンスタンティヌスは第一正帝たることを宣明し,東方のマクシミヌス・ダイアには彼が再開していたキリスト教徒迫害をやめるよう勧告した。…

【神寵帝理念】より

…神帝とは区別される。用語としては4世紀のカエサレア主教エウセビオスがキリスト教徒皇帝コンスタンティヌス1世の崇高性と絶対権力を支持・強化すべく主張した考え方をドイツの古代史家エンスリンW.Ensslinが名づけたもの。これは後期ローマ帝国やビザンティン帝国の皇帝理念として発展してゆく。…

【バシレイオス[カッパドキアの]】より

…ギリシア古典の深い知識を身につけたバシレイオスは,世俗の名声を捨て,修道生活を志し,ポントス地方のイリス川に臨む家族の領地にひきこもった。 彼は本質的に求道者であり,修道生活に向いていたが,わずか5年ののち,カエサレア主教エウセビオスに呼ばれて司祭に叙任され,アリウス派問題でゆれる教会政治のなかに身を投じた。370年にエウセビオスの後任として,故郷のカエサレア主教に選ばれた。…

【歴史】より

…イエスの出現までの経緯はもとより,イエスの受難とその後のキリスト教会と世俗世界における諸事件も,時代の推移していく論理のうえに定置されていることになる。最初の教会史家というべきカエサレアのエウセビオスの《教会史》(4世紀初め)は古代の全史を,そうした視点のもとに解釈し,キリスト教徒の殉教,教会組織の整備,教会内の対立などに意味を付与しようとした。アウグスティヌスは具体的な歴史叙述は試みていないが,《神の国》において人類の全史を神の摂理の具体化と人類の救済への過程とみなすキリスト教歴史観を確立した。…

【ローマ理念】より

…反ゲルマン的なローマ愛国心の発揚はアンミアヌス・マルケリヌスに顕著であるが,アンブロシウスやプルデンティウス,キュレネのシュネシオスらの著作に認められるように,キリスト教徒知識層もこの反ゲルマン感情を共有していた。4世紀初頭,コンスタンティヌス1世のイデオローグともいえるカエサレアの司教エウセビオスは,メリトンの哲学を継承してローマ帝国の摂理的使命を説き,皇帝は地上における神の似像(にすがた)であるとして,キリスト教的帝国理念,神寵帝理念を打ち出していた。このようなキリスト教的帝国理念においては,帝国外の蛮族が神の恩寵にあずからぬものとして排撃されたのも当然であった。…

※「エウセビオス[カエサレアの]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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