エスプリ計画(読み)エスプリけいかく(英語表記)ESPRIT Plan; European Strategic Program for Research and Development in Information Technology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エスプリ計画」の意味・わかりやすい解説

エスプリ計画
エスプリけいかく
ESPRIT Plan; European Strategic Program for Research and Development in Information Technology

ヨーロッパ情報技術研究開発戦略の略称ECの推進している技術開発計画。開発対象分野は,マイクロエレクトロニクス半導体コンピュータなど ECが日米に比較して遅れているといわれる分野で,ヨーロッパの企業の対外競争力の強化が目的である。 1984~94年の 10ヵ年計画で,EC域内の企業・研究機関に総額 1200億円の補助を行なうというもの。 87年からは5ヵ年計画の ESPRIT IIも発足し約 5000億円の支出を計上した。しかし,「ヨーロッパ研究開発システム」が承認されなかったため,計画の実現は滞っている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android