エセックス(Robert Devereux, 2nd Earl of Essex)(読み)えせっくす(英語表記)Robert Devereux, 2nd Earl of Essex

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

エセックス(Robert Devereux, 2nd Earl of Essex)
えせっくす
Robert Devereux, 2nd Earl of Essex
(1566―1601)

イギリスの廷臣軍人。初代エセックス伯の長男。1586年オランダでスペイン軍と戦い、勇名をはせ、翌年主馬頭に任じられて、継父レスター伯にかわってエリザベス1世の晩年寵臣(ちょうしん)となる。フランスでプロテスタントを支援して戦い、ドレーク、ローリーらとともに対スペイン強硬路線を支持し、96年カディスに遠征して占領したが、アゾレスでのスペイン宝船襲撃には失敗。99年アイルランド総督に任ぜられたが、反乱を鎮圧できず、女王の意向に反して休戦し、職務を放棄して帰国したため、禁固になった。ロンドンの民衆をたきつけ女王への反乱を企てて成らず、1601年2月25日斬首(ざんしゅ)刑となった。

[今井 宏]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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