エチオピア・エリトリア国境紛争

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

エチオピア・エリトリア国境紛争

エチオピアと93年に同国から独立したエリトリアは、国境画定をめぐって98年から紛争を起こした。00年6月の停戦後、平和維持活動の国連エチオピア・エリトリア派遣団(UNMEE)が停戦監視にあたってきた。しかし、昨年10月にはエリトリアが国連のヘリコプターの飛行を禁止したため、負傷した平和維持活動(PKO)要員の搬送にも支障が出る事態に。安保理は11月、日本の大島賢三国連大使を派遣。それでも、12月にはエリトリアの要求で、UNMEEのうち米国、カナダや欧州、ロシアからの要員約180人が撤退に追い込まれた。紛争のきっかけだったバドメ村の領有問題をめぐっては国際仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)の国境画定委員会が03年、エリトリアへの帰属を認定したが、エチオピアは拒否したままだ。エリトリアの態度硬化の裏には、現状が既成事実化しかねないことへのいらだちがある。

(2006-01-16 朝日新聞 朝刊 1外報)

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