エリアプライシング(読み)えりあぷらいしんぐ(英語表記)Area Pricing

知恵蔵mini 「エリアプライシング」の解説

エリアプライシング

交通渋滞大気汚染などの交通問題の改善を図るために、特定道路や地域、時間帯における自動車利用者に対して特別料金を課す「ロードプライシング」の課金方法の一つ。「エリアプライシング」は一定区域内を走行する車両を対象としたもので、この他に、一定区域内に進入する車両を対象とした「コードンプライシング」などがある。対象車種は導入する都市によって異なり、緊急車両や公共車両などが除外されるケースもある。ロードプライシングの運用は1975年にシンガポールで始まり、以後、欧州アジアなどの都市部を中心に導入が広がっている。このうち、イギリスロンドンはエリアプライシングを採用していることで知られる。日本でも導入が検討されており、国土交通省が2017年秋から神奈川県鎌倉市と京都府京都市で実証実験を行うことを決定。長野県軽井沢町と兵庫県神戸市も実証実験の対象地域に選定されている。

(2017-9-12)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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