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エルチェ Elche

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エルチェ
Elche

スペイン南東部のバレンシア自治州南部,アリカンテ県の都市。アリカンテの南西 23km,ビナロポ川沿いに位置する。ギリシア以前に起源をもち,ギリシア人カルタゴ人,ローマ人が植民した。肥沃な灌漑耕地の中心。カルタゴ人のもたらしたナツメヤシの林は有名で,2000年世界遺産の文化遺産に登録された。ナツメヤシの実と葉を輸出するほか,オリーブ油,石鹸などを生産。 17世紀のサンタマリア教会がある。人口 18万 1658 (1991推計) 。

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デジタル大辞泉の解説

エルチェ(Elche)

スペイン南東部、バレンシア州の都市。紀元前にイベリア人が築いた町に起源する。イスラム教徒がもたらした集約的な灌漑(かんがい)農業が行われ、ヨーロッパ最大規模のナツメヤシ園が広がり、2000年に「エルチェの椰子園」として世界遺産(文化遺産)に登録された。また、サンタマリア教会で催される聖母被昇天宗教劇無形文化遺産「エルチェの神秘劇」に登録された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エルチェ
えるちぇ
Elche

スペイン南東部、バレンシア地方のアリカンテ県の町。人口19万4767(2001)。セグーラ川河口三角州の北にあり、周辺では集約的な灌漑(かんがい)農業が行われる。なかでもナツメヤシ園が有名で、ヨーロッパ最北のものといわれ、年平均2000トンの収穫がある。また、エスパルトグラス(アフリカハネガヤ)を靴底に使ったサンダル生産が盛ん。アフリカ的な町で、小さな白い民家が多い。
 この町は古名をヘリケHelikeといい、フェニキア以来の歴史的に重要な町である。1897年に郊外で発見された石の胸像『エルチェの婦人』Dama de Elcheは紀元前5世紀の彫刻といわれ、同時代のギリシア彫刻に比べられるほどの傑作で、スペイン独自の作風のものとして知られる。[田辺 裕・滝沢由美子]

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