精選版 日本国語大辞典 「エー」の意味・読み・例文・類語
エー
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フランスの精神医学者。フランスの南東部のバニウルス・デル・ザスプルに生まれ,トゥールーズおよびパリにおいて哲学および医学を修めた。ギローP.Guiraud,クロードH.Claudeらを師として精神医学の道を歩み,1933年にはシャルトルに近いボンヌバル精神病院長となり,70年に引退し故郷に帰るまでこの職にあった。その間にエーのなした業績は,単にフランスを代表する精神医学者としてだけでなく,世界的にもその名を残すものとなった。エーの主張した器質力動論théorie deorgano-dynamismeは新ジャクソン主義néo-Jacksonismeに基礎を置くものである(J.H.ジャクソン)。彼によれば,精神の障害は器質的原因による精神構造の病的障害であるが,症状の形成には精神構造の有する固有の原則(心理力動)がこれを支配するというものである。精神機能も,下層機能を上層機能が統合するという階層的構造をもつが,上層は時間の中で展開する力動的な進化の階層であるとし,精神症状は欠落症状に対する再統合の展開であるとの主張である。また神経学的な障害が部分的解体であるのに対して,精神障害は全体的な機能の解体であると述べ,従来の疾病分類学を越えた全体的病原病因論を明らかにした。第2次大戦後の世界精神医学会の設立にも重要な役割を果たし,長年その事務総長を務めた。エーによって主催された定期的な集会である〈精神医学の進歩évolution psychiatrique〉は,精神医学に新しい息吹を与え,有能な若い精神科医たちの多くを育てた。主著は《精神医学研究》3巻(1948-60)など。
執筆者:武正 建一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
…彼は慢性妄想疾患の成立機序を,この二次的な被害妄想の結実から説明した。この病理を彼は脳の器質的あるいは中毒性の障害に求めたが,彼の器質論的解釈にはその後,クロードH.Claude,H.エーらの多くの反対がある。彼らは心的水準の低下によって自我の統制が低下し,無意識的機能のうちにあった心的機制が自我の統制を離れて意識化され,自属所属感がないために外界に定位された現象だと主張した。…
※「エー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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