オイチョー

精選版 日本国語大辞典 「オイチョー」の意味・読み・例文・類語

オイチョー

〘名〙 (ocho から。「八」の意) (「追丁・追重・追帳」はあて字)
① カブ賭博で、八の数の呼称。札二枚、または三枚の合計した数の末尾が八になる場合。オイチョ
浮世草子御前義経記(1700)八「そりゃ見たか八むし六助はおいてう、そこをひくなととっとしめる」
② 「オイチョカブ」の略称。オイチョ。
※仮名草子・浮世物語(1665頃)一「今は迦烏(かう)・追重(ヲヒテウ)といふ事をして、人の前に撒き渡す絵を、此方(こなた)より推(すい)して知る事」
③ (揚げ代が一八匁(もんめ)であったところから) 囲女郎(かこいじょろう)のこと。
※浮世草子・御前義経記(1700)一「鹿恋(かこひ)天神より又一段さがりて一尺八寸とも、鹿職(かしょく)とも、追帳(オヒチャウ)とも」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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