世界大百科事典 第2版の解説 スズキ目オオカミウオ科の海産魚(イラスト)。寒海性の魚で,アラスカ,ベーリング海,オホーツク海,サハリンなどに分布している。日本では北海道のオホーツク海沿岸を中心とした狭い範囲に分布している。英名は両あご前部に強大な円錐状の犬歯があり,容貌がオオカミに似ていることに由来するといわれ,和名もこの英名による。また,両あごの側部,鋤骨(じよこつ),口蓋骨(こうがいこつ)に粗大な臼歯(きゆうし)のあることが大きな特徴で,これを用いて二枚貝や巻貝をくだいて食べたり,大型の甲殻類を食べる。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報