オオマツヨイグサ(大待宵草)(読み)オオマツヨイグサ(英語表記)Oenothera erythrosepala

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

オオマツヨイグサ(大待宵草)
オオマツヨイグサ
Oenothera erythrosepala

アカバナ科の多年草。日本をはじめ北半球各地に広く帰化して雑草化している。 19世紀にイギリスで観賞用に作出された園芸種といわれる。夜間に開花するマツヨイグサツキミソウの仲間では最も大きな花をつける。冬の間は根出葉がロゼットをつくるが,春に伸び出す茎は高さ 1.5mにも達し,太くあらい毛が生えている。夏に,上部葉腋から長い柄をもつ径6~7cmの4弁の黄花を次々と出し,夕方に開花して翌朝しぼむ。しぼんだあとはやや赤みを帯びるが,マツヨイグサのようには赤変しない。日本には明治初年にやはり観賞用に輸入されたが,逸出して各地の河原土手などにしばしば大群落をつくっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android