オスン-オソボ聖林(読み)オスンオソボせいりん

世界遺産詳解 「オスン-オソボ聖林」の解説

オスンオソボせいりん【オスン-オソボ聖林】

2005年に登録された世界遺産(文化遺産)で、ナイジェリアの南西部、国内最大都市ラゴス北東のオスン州オソボ市にある。この地には、不思議な霊力を持っていた女が変身してオスン川になったという伝説が残る。オスンの聖なる森には、豊穣の女神オスンや他の神々を称える神殿彫刻、芸術作品が佇んでいる。これらの多くは1950年代にこの地に来たオーストラリア人のスーザン・ヴェンゲルと彼女に協力した芸術家によって再興された。オスンを崇拝すると幸福になると信じられ、毎年7~8月の伝統的な宗教儀式には国内外から多くの人が訪れるなど、歴史に刻まれた伝統を今に伝えていることなどが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はOsun-Osogbo Sacred Grove

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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