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オセアニアの最近の動き おせあにあのさいきんのうごき

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知恵蔵2015の解説

オセアニアの最近の動き

2007年11月に実施されたオーストラリア下院選挙で野党・労働党が圧勝し、約11年ぶりに政権交代が実現した。新政権を率いるケビンラッド首相は、選挙公約として掲げてきた環境問題への積極的な取り組みの具体的行動として、政権発足直後の12月に地球温暖化防止のための「京都議定書」を批准した。また経済運営では、従来の労働党の「大きな政府」路線を修正し、健全財政・市場重視の経済政策打ち出し、財政黒字については、減税措置ではなく、社会インフラの整備・充実で社会へ還元したいとの考えを示している。 オーストラリア経済における中国の存在感が高まっている。06年度(06年7月〜07年6月)のオーストラリアの対中貿易額は、資源輸出や繊維製品輸入の増加を背景に、前年度に比べ2割増となり、対日貿易額に並んだ。07年度には中国が最大の貿易相手国になるとの見方が強まっている。06年4月に訪豪した中国の温家宝首相は、平和利用を条件に豪州産ウランの輸入について合意した。また、07年9月にAPEC首脳会議に合わせてオーストラリアを訪問した胡錦濤国家主席は、液化天然ガス(LNG)や鉄鉱石が豊富な西オーストラリアの州都パースを訪れた際、豪エネルギー最大手ウッドサイドとペトロチャイナ(中国石油天然気)の間でのLNG年間200万〜300万トンを最長20年間輸入する契約を実現させるなど、活発な資源外交を展開した。 ニュージーランドクラーク労働党・革新党連立政権は、05年9月の総選挙以来、ニュージーランド・ファースト党などの協力によって政権を辛うじて維持しており、不安定な政権運営が続いている。なお、次回総選挙は遅くとも08年11月までに実施される。外交面では、07年12月に隣国オーストラリアでラッド政権が誕生したことを受け、二国間関係の進展・強化への期待が高まった。両首脳ともに労働党出身で以前から親交があり、12月初旬にはクラーク首相が訪豪して首脳会談を行った。 太平洋諸島では近年、反政府暴動が相次いだ。ソロモン諸島では06年4月、新首相の利権疑惑が発端で民衆が暴徒化し、トンガでは06年11月、絶対王政に反発して民主化デモが暴動に発展した。さらにフィジーでは06年12月、00年に起きたクーデターの処理をめぐる対立を契機に、国軍司令官が軍部隊を率いて首相を解任し、政権奪取が行われた。同国でのクーデターは1970年の独立以来、4回目となる。

(竹田いさみ 獨協大学教授 / 永野隆行 獨協大学准教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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