オニカッコウ(読み)おにかっこう(英語表記)koel

翻訳|koel

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オニカッコウ」の意味・わかりやすい解説

オニカッコウ
おにかっこう / 鬼郭公
koel
[学] Eudynamis scolopacea

鳥綱ホトトギス目ホトトギス科の鳥。全長約40センチメートルで、この類のなかでは大形種。雄は全身が黒く、雌は全体に褐色地に暗色や淡色の斑(はん)のある羽色をしている。インドから東南アジアオーストラリアにかけて分布している。疎林や市街地の公園などにすみ、木の実を好んで食べるほか、昆虫カタツムリなどの小動物も食べる。カラス類、ムクドリ類、ミツスイ類などに托卵(たくらん)することが知られている。「コーエル」という声を5~10回繰り返して鳴くことが多い。

[樋口広芳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android