オハラ節(読み)おはらぶし

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オハラ節
おはらぶし

日本列島の沿岸部に点在する酒盛り唄(うた)の一種。源流は不明であるが、日本海側の、それも西日本方面の港町で、船乗り相手の女たちが酒席の騒ぎ唄として歌ってきたものと思われる。その発生は江戸時代後期の比較的早いころではないかと思われ、それも『さんこ節』や『ハイヤ節』の流行以前ではないかと推測される。「オハラ節」という曲名は、七七七五調の26文字の詞型の歌詞のしまい五文字の前に「オハラ」とか「オワラ」のことばが挿入されるためである。「オハラ節」はのち帆船の船乗りたちによって諸国の港へ伝えられ、『鹿児島オハラ節』、『隠岐(おき)オハラ』、『越中(えっちゅう)オワラ節』、『丹波(たんば)節』(北海道)、『塩釜(しおがま)』(青森県)、『津軽オハラ節』などが生まれた。しかし歳月か、流行が何回かにわたったためか、西日本と東日本のものとの間には曲のうえでかなりの差がみられる。[竹内 勉]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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