オルガナ(英語表記)Orghana

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オルガナ」の意味・わかりやすい解説

オルガナ
Orghana

チャガタイ・ハン国第2代ハンのカラ・フラグの妃。 1252年カラ・フラグは,モンゴルモンケ (蒙哥)によってハン位を与えられたが,領地に赴く途中で没し,その妃オルガナはグユク (貴由)によって任じられていたイェスン・モンケを殺し,政権を握って 10年間これを保った。 1262年,アリク・ブガ (阿里不哥)から派遣されたアルグに政権を奪われた。アルグがアリク・ブガにそむくと,アリク・ブガの本営に滞在していたオルガナはアルグとの講和の交渉に赴き,アルグはオルガナと結婚した。アルグの死後,オルガナはカラ・フラグの遺児ムバーラク・シャーをハン位につけた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android