日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
オーム(電気抵抗の単位)
おーむ
ohm
MKS単位系の電気抵抗の単位で、国際単位系の組立単位。記号はΩで表す。現在では「1アンペアの電流が流れる導体の2点間の電圧が1ボルトであるとき、その2点の電気抵抗をいう」と定義づけられている。この定義は1948年に国際度量衡総会で定められた。それ以前は1908年に国際電気標準会議で定められた「氷の融解温度において質量14.4521グラム、長さ106.300センチメートルにして均一なる切断面積を有する水銀柱の、不変電流に対する電気抵抗をいう」とされていた。日本では1966年(昭和41)計量法に電気測定法が統合されるまで、この旧定義によってきた。両者を区別する必要のあるときは、現行のものを絶対オーム、旧定義のものを国際オームという。その関係は
1国際オーム=1.00049絶対オーム
である。
なお、名称はドイツの実験物理学者オームの業績にちなんでいる。
[小泉袈裟勝]
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