日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 カイザー(Wolfgang Kayser)かいざーWolfgang Kayser(1906―1960) ドイツの文芸学者。シュタイガーと並ぶドイツ解釈学派の代表者。『ハルスデルファーの音画』(1932)によって詩の形態に着目する研究に着手、作品外の事象にこだわる実証主義や精神史の立場との絶縁を図る。その成果は『言語芸術作品』(1948)に結実し、作品の内在解釈の道を開く。ほかに『グロテスクなもの』(1957)、『ドイツ詩史』(1958)など。[平井 正] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例