カウリー(読み)かうりー(英語表記)Malcolm Cowley

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カウリー(Malcolm Cowley)
かうりー
Malcolm Cowley
(1897―1989)

アメリカの詩人、批評家。ペンシルベニア州に生まれ、ハーバード大学卒業後、グリニジ・ビレッジでのボヘミアン生活を経て、パリへ赴き、国籍離脱者の一人として同世代の作家たちと交遊をもった。詩集『青きジュニアータ』(1929)、「失われた世代(ロスト・ジェネレーション)」の遍歴を描いたエッセイ『亡命者帰る』(1934)はこの時期の所産であり、以後『文学状況』(1954)、『30年代への回顧』(1967)、『窓多き家』(1970)などの評論集、詩集『渇いた季節』、さらにはホーソン、ヘミングウェイ、フォークナーの選集編纂(へんさん)など多方面の活躍を続け、とくに1946年編の『ポータブル・フォークナー』はこの大作家の再評価のきっかけをつくった。[原川恭一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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