カサノバ

精選版 日本国語大辞典 「カサノバ」の意味・読み・例文・類語

カサノバ

(Giovanni Giacomo Casanova ジョバンニ=ジャコモ━) イタリア文筆家僧職の修行中に身をもちくずし、以後全ヨーロッパを放浪して、多くの有名人と交わり、漁色・冒険の生涯を送った。当時の社会風俗の貴重な資料となった「回想録」がある。(一七二五‐九八

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デジタル大辞泉 「カサノバ」の意味・読み・例文・類語

カサノバ

Giovanni Giacomo Casanova》[1725~1798]イタリアの文人。ヨーロッパ各地の貴族の間で漁色・冒険の生涯を送った。フランス語で書いた自伝回想録」は風俗・文化資料として貴重。カザノバ。
原題、〈イタリア〉Il Casanova di Federico Felliniイタリア映画。1976年作。監督フェリーニの奔放な女性遍歴と退廃的な宮廷生活を描く。第49回米国アカデミー賞衣裳デザイン賞受賞。

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とっさの日本語便利帳 「カサノバ」の解説

カサノバ

ジョバンニ・ヤコポ・カサノバ(Giovanni Jacopo Casanova。一七二五~九八)▼ベネチアに生まれ、聖職者を志していたが、一六歳の時に不行跡によって投獄され、神学校を追放された。ヨーロッパ各地を二〇年近く放浪し、軍人外交官司祭、哲学者、医師、賭博師、音楽家など、様々な身分を演じながら各国の宮廷と社交界を渡り歩く。晩年に著した『回想録』は、もっぱら漁色と冒険に費やされた生涯を詳細に物語っており、一八世紀のヨーロッパ風俗を知る上で貴重な資料となっている。このうち、あまたの情事記述はかなり疑問視されているが、彼の名は「女たらし」の意で定着した。

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デジタル大辞泉プラス 「カサノバ」の解説

カサノバ〔イタリア映画〕

1976年製作のイタリア映画。原題《Il Casanova di Federico Ferini》。監督:フェデリコ・フェリーニ、出演:ドナルド・サザーランド、ティナ・オーモン、マルガレート・クレマンティ、サンドラ・エレーン・アレンほか。第49回米国アカデミー賞衣裳デザイン賞受賞。

カサノバ〔アメリカ映画〕

2005年製作のアメリカ映画。原題《Casanova》。監督:ラッセ・ハルストレム、出演:ヒース・レジャー、シエナ・ミラー、ジェレミー・アイアンズほか。

カサノバ〔家電〕

日立製作所(現:日立グローバルライフソリューションズ)の電気シェーバーのシリーズ名。直径10mmの15枚刃スパイラル内刃を採用。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カサノバ」の意味・わかりやすい解説

カサノバ
かさのば

カサノーバ

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