カダベリン

化学辞典 第2版 「カダベリン」の解説

カダベリン
カダベリン
cadaverine

1,5-diaminopentane.H2N(CH2)5NH2(102.18).タンパク質腐敗生成物であるプトマイン一つリシン乾留や発酵,ペンタンジニトリルの還元などで得られる.沸点178~179 ℃.pKa1 10.25,pKa2 9.15.0.873.1.463.水,エタノールに可溶.塩酸塩を乾留すると容易にピペリジンになる.皮膚刺激性がある.[CAS 462-94-2]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「カダベリン」の解説

カダベリン

 C5H14N2 (mw102.18).H2N(CH2)5NH2.リシンデカルボキシラーゼの作用によりリシンから生成するポリアミンの一つ.生理作用は同じポリアミンの一つであるプトレッシンと類似していると考えられている.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カダベリン」の意味・わかりやすい解説

カダベリン
cadaverine

化学式 H2N(CH2)5NH2蛋白質の腐敗によって生じるプトマイン中に存在するジアミノ化合物で,特異臭のある強塩基性の無色液体。沸点 178~181℃。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android