カッシーノ(読み)かっしーの(英語表記)Cassino

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カッシーノ」の意味・わかりやすい解説

カッシーノ
かっしーの
Cassino

イタリア中部、ラツィオ州フロジノーネ県の都市。人口3万2586(2001国勢調査速報値)。古名カシヌムCasinum。1871年まではサン・ジェルマーノSan Germanoとよばれた。第二次世界大戦中の激戦で完全に破壊されたが、その後今日のような近代的都市として再建され、農業商業工業製紙化学、金属機械、食品など)といった多様な経済活動を展開している。近くモンテカッシーノには、6世紀に起源を有する有名なベネディクト派の修道院がある。

[堺 憲一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カッシーノ」の意味・わかりやすい解説

カッシーノ
Cassino

イタリア中西部ラツィオ州の南東部に位置するフロジノーネ県の町。ナポリ北西方約 80kmにある。529年聖ベネディクトがその基礎をおいたモンテ・カッシーノ修道院が有名。1349年地震で破壊され,16~17世紀に再建された。しかし,第2次世界大戦中にドイツ軍がローマ防衛線の中心としたため,修道院と市街地は 1944年の戦闘で徹底的に破壊された。修道院は戦後,かつての設計通りに再建された。商業中心地で,軽工業が盛ん。人口 3万2603(2006推計)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android