旺文社世界史事典 三訂版 「カトー−カンブレジ条約」の解説
カトー−カンブレジ条約
カトー−カンブレジじょうやく
Cateau-Cambrésis
フランス軍によるイタリア侵略に始まるイタリア戦争は,65年にもおよんだ。1559年フランス王アンリ2世と,スペイン王フェリペ2世,イギリス王エリザベス1世が同条約を結び,ハプスブルク家の優位が確立し,フランスのイタリア政策は失敗した。この間,複雑に同盟関係が変化し,各国は外交使節を常駐させるようになるなど近代的な国際関係が始まる契機となり,主権国家体制成立の重要な要因となった。また戦争を通じてイタリア文化がフランスに流入し,フランス−ルネサンスに大きな影響を与えた。
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