カモミール

精選版 日本国語大辞典 「カモミール」の意味・読み・例文・類語

カモミール

〘名〙 (camomile) カミツレ。また、ローマカミツレ

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デジタル大辞泉 「カモミール」の意味・読み・例文・類語

カモミール(camomile)

《「カモマイル」とも》キク科植物カミルレ(カミツレ)のこと。また、その花を乾燥したもの。ハーブティーとして飲用民間薬としても用いられる。

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食の医学館 「カモミール」の解説

カモミール

フランス人は煎(せん)じ薬と聞くと、このカモミールを連想し、ドイツでは「母なる薬草」と呼ばれるほど、代表的なハーブです。和名はカミツレといい、こちらをご存じの人も多いでしょう。春から初夏にかけて、マーガレットに似た美しい花を咲かせるため、観賞用としても高い人気があります。
 ハーブとして一般に用いられるのは、ジャーマンカモミールとローマンカモミールの2種類で、使用法や効用はどちらも同じ。そのおもな働きは鎮静保温発汗、抗炎症作用などです。
 具体的症状としては、不眠症、イライラ、初期のかぜ、頭痛、生理痛、胃炎、吐(は)き気(け)にきび湿疹(しっしん)、かゆみの改善に有効で、とくに精神のリラックス効果は、よく知られるところです。
○外用としての使い方
 また、抗炎症作用によるかゆみ止め効果も高く、精油や煎(せん)じだした液は、化膿(かのう)止めやフットバスなどの外用にも用いられます。ただし、子宮を収縮させる作用があるので、妊娠中の女性は精油の使用は避けてください。
 アレルギー体質の人も皮膚炎を起こすことがあるので注意。
 また、目には絶対、精油を用いてはいけません。
〈甘い香りをもつ花を使ったハーブティーが人気〉
○食品としての使い方
 カモミールは、リンゴのような甘い香りをもつ花が、ハーブとして利用されます。その代表的な楽しみ方はハーブティーです。
 ちなみに、ハーブティーの材料として多く出回っているのは、ジャーマンカモミールです。
 一方、ローマンカモミールは、花だけでなく茎や葉にもリンゴの香りがあるうえ、地面をはうように生えるので、食材としての利用に加えて、香りの芝生としても楽しまれています。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カモミール」の意味・わかりやすい解説

カモミール
かもみーる
chamomile

薬用植物やハーブとして利用されるキク科(APG分類:キク科)の植物カミツレの別称。カモマイルともよばれる。カモミールとよばれる植物には多くの種類がある。

[編集部 2022年2月18日]

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栄養・生化学辞典 「カモミール」の解説

カモミール

 [Matricaria chamomilla],[Chamaemelum nobile]など.カモミレともいう.キク目キク科で,マトリカリア属などの一年草で,食用にする.香りを楽しむ.

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百科事典マイペディア 「カモミール」の意味・わかりやすい解説

カモミール

カミツレ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カモミール」の意味・わかりやすい解説

カモミール

カミルレ」のページをご覧ください。

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