カラスノエンドウ(烏の豌豆)(読み)カラスノエンドウ(英語表記)Vicia sativa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

カラスノエンドウ(烏の豌豆)
カラスノエンドウ
Vicia sativa

マメ科多年草。田のあぜ路傍に普通にみられる雑草。根もとから分枝した茎は四角形で,長さ 50~100cmになる。葉は互生し,ほとんど無柄の偶数羽状複葉で,小葉は3~7対。小葉の先端はくぼんで矢筈形となり,主脈のみ突出するので,ヤハズエンドウとも呼ぶ。花は4~6月に,葉腋に長さ 12~18mmの紅紫色蝶形花を1~3個つける。果実は長さ3~4cm,幅5~9mmで無毛。熟すると黒色になる。種子も黒く 10個ぐらい生じる。名前は実が黒いのと,スズメノエンドウより大きいのでついたという。

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