カルガ(読み)かるが(英語表記)Калуга/Kaluga

デジタル大辞泉 「カルガ」の意味・読み・例文・類語

カルガ(Kaluga/Калуга)

ロシア連邦西部、カルガ州の都市。同州の州都モスクワ南西約190キロメートル、オカ川沿いに位置し、モスクワとウクライナキーウを結ぶ鉄道高速道路が通る。14世紀半ば、モスクワ大公国の時代に要塞が築かれたことに起源する。旧ソ連時代は軍需産業、ソ連崩壊後は自動車工業が盛ん。ロケット工学の先駆者ツィオルコフスキーゆかりの地として知られ、彼の業績を称えた博物館がある。カルーガ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カルガ」の意味・わかりやすい解説

カルガ
かるが
Калуга/Kaluga

ロシア連邦西部、カルガ州の州都。オカ川左岸の港市で、モスクワとウクライナのキーウ(キエフ)を結ぶ鉄道が通る。人口34万2400(1999)、32万8871(2012推計)。州の工業生産の40%が集中する工業都市で、機械(ディーゼル機関車、タービン電機)、木材加工(家具、合板、ピアノ)、食品、縫製、製靴工業が主要な工業である。また、州の文化中心地として、教育大学、郷土博物館、ツィオルコフスキー記念宇宙飛行士博物館などの施設がある。1371年に記録に現れ、ロシアの南境を守る要塞(ようさい)であった。17~19世紀に商業の中心地として発展した。1941年に始まった独ソ戦争ではドイツ軍に占領された。

[中村泰三]

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