カントル(Moritz Benedict Cantor)(読み)かんとる(英語表記)Moritz Benedict Cantor

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

カントル(Moritz Benedict Cantor)
かんとる
Moritz Benedict Cantor
(1829―1920)

ドイツ数学者、数学史家。マンハイムに生まれる。ハイデルベルク大学で学び、在学中にガウスディリクレの指導を受けた。1863年にハイデルベルク大学の数学教授に就任、1913年に引退。数学史に関する論文は1856年に登場したが、名著『数学史講義』Vorlesungen über Geschichte der Mathematikの第1巻が世に出たのは1880年である。その後1894年に第3巻が公刊され、1908年に第4巻が出版されたが、これはドイツ、イタリアロシア、アメリカの学者共著で、1799年までの数学が語られたものである。

小堀 憲]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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