カーナーボン城(読み)カーナーボンジョウ(英語表記)Caernarvon Castle

デジタル大辞泉 「カーナーボン城」の意味・読み・例文・類語

カーナーボン‐じょう〔‐ジヤウ〕【カーナーボン城】

Caernarfon Castle》⇒カナーボン城

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カーナーボン城」の意味・わかりやすい解説

カーナーボン城
カーナーボンじょう
Caernarvon Castle

イギリスカーナーボンにある城。カーテンウォール式城郭で,1283~1323年にウェールズ支配の象徴たる都市防衛施設として,エドワード1世がジェームズ・セント・ジョージに命じて建造。当初は掘割によって町と切り離されていた。当時の城塞は,縦端太 (たてばた) 勾配の連続垂直壁,数本の壁付き塔と突き出した扶壁塁壁の各部分を独立防衛するための階ごとの連絡方式を特色としたが,とりわけ洗練されたものとして知られる。7基の八角形平面の塔の間にギャラリーをそびえ立たせ,南面河口へ向けての集中砲火を可能としている。軍事統治,都市行政という3機能を結集させた明解な表現をもっている。 1986年「グウィネズ地方のエドワード1世ゆかりの城塞群」の一つとして世界遺産の文化遺産に登録。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界の観光地名がわかる事典 「カーナーボン城」の解説

カーナーボンじょう【カーナーボン城】

イギリスのウェールズ北西部、メナイ海峡にそそぐセイオント川の河口に位置するカーナボン(Caernarfon)にある城郭。ヨーロッパ中世の代表的な城塞の一つとされている。イングランド王エドワード1世(1239~1307年)がウェールズ攻略のために築いた城塞の一つで、1283年に着工し、1301年に完成した。清教徒革命時に、この城はクロムウェル要塞の一つとなったことでも知られる。1969年のチャールズ皇太子プリンスオブウェールズ)の立太子式は、この城で行われた。世界遺産に登録されている。この城から東へ約800m離れたセゴンティアムにローマ軍の砦跡がある。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android