カーマ(Seretse Khama)(読み)かーま(英語表記)Seretse Khama

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

カーマ(Seretse Khama)
かーま
Seretse Khama
(1921―1980)

ボツワナの政治家。バマングワト人最高首長の子として生まれる。南アフリカ連邦の大学を卒業後オックスフォード大学に留学した。留学中イギリス女性と結婚したため母国とイギリスの反対にあい、首長継承権を失った。1956年帰国し、1962年民主党を結成、同時に立法評議会議員となり、1965年選挙で大勝し首相就任。1966年9月の独立後大統領。反人種主義の立場にたち、近隣諸国とともに南部アフリカの解放闘争を支援するいわゆるフロントライン五か国を結成、これら諸国を中心とする南部アフリカ協力評議会(SADCC)を提唱し、南アフリカ共和国の経済支配からの離脱を図った。1980年7月病死。

[林 晃史]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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