カール ビルト(英語表記)Carl Bildt

現代外国人名録2016 「カール ビルト」の解説

カール ビルト
Carl Bildt

職業・肩書
政治家,外交官 元スウェーデン首相・外相,元ボスニア・ヘルツェゴビナ和平履行会議上級代表

国籍
スウェーデン

生年月日
1949年7月15日

出生地
ハルムスタード

学歴
ストックホルム大学政治学部卒

経歴
政治家、軍人を輩出した名門に生まれ、大学在学中から政治に熱中、卒業と同時に穏健党(保守党)の事務局に入る。1974〜77年ストックホルム州議員。’74〜76年欧州民主学生連盟議長、’76〜78年経済問題省政治顧問などを経て、’79年30歳で穏健党からスウェーデン国会議員に初当選。議会では防衛政策委員として時のパルメ首相に防衛・外交問題で論争を挑み、鋭い分析力で頭角を現す。その手腕を買われ’86年8月党首に就任(’99年まで)。’91年9月総選挙で半世紀ぶりに社会民主党を破り、10月42歳でスウェーデン史上最も若い首相に就任。政権は中央、自由、キリスト教民主との4党連立で、高福祉政策の見直しと欧州への復帰をかかげた。’94年9月総選挙で穏健党が敗北したため辞任。その後、’95年6月〜12月旧ユーゴスラビア和平国際会議のEU代表の共同議長、同年12月〜’97年6月ボスニア・ヘルツェゴビナ和平履行会議上級代表、’99年5月〜2001年7月コソボ紛争の解決策を探る国連バルカン半島問題特使を務め、旧ユーゴの和平実現に貢献した。2006年9月の総選挙で保守連立が政権を奪回、10月ラインフェルト政権の外相に就任。2014年退任。英語ドイツ語に堪能。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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