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カ・ドーロ Ca’ d’oro

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世界大百科事典 第2版の解説

カ・ドーロ【Ca’ d’oro】

イタリア,ベネチアの大運河に面して立つ,ベネチア・ゴシック様式を代表する邸宅。1421‐40年建造。軒先と軒飾が黄金色に塗装されていた(現在は剝落)ため,〈カ・ドーロ〉(〈金の館〉の意)と呼ばれるようになった。平坦な壁に方形の窓が開く右側部分に対し,左半分は石彫技術を駆使した華麗な装飾をもつ開放的な柱廊である。左右非対称な正面の構成は当時のベネチア住宅として例外的であるが,それが工事の中断によるものか,当初の計画であったかはさだかでない。

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世界大百科事典内のカ・ドーロの言及

【ゴシック美術】より

…フィレンツェのパラッツォ・デル・ポデスタ(1255),パラッツォ・ベッキオ(1298‐),シエナのパラッツォ・プブリコ(1289)が,いかめしい壁体に窓を重ね,そこにわずかの装飾を付し,ベネチアのパラッツォ・ドゥカーレ正面(1309‐1424)は開放されたアーケードの上に豪放な壁体をのせ,窓をあけ,アーチや窓のデザインに燃えるような壮観をあたえている。ベネチアにはカ・ドーロ(1421‐36)をはじめ,はなやかなゴシック装飾の邸館が大運河に面していくつも数えられる。そのほか,ベローナ,ピアチェンツァ,ボローニャの都市建築,ボルテラの城,フィレンツェのポンテ・ベッキオなどが世俗建築の例としてあげられる。…

【ベネチア】より

… 14,15世紀には,アルプス以北からもたらされたゴシック芸術がこの町の東方的な装飾性の中で華麗に展開し,独特のベネチア・ゴシック様式を生み出した。パラッツォ・ドゥカーレやカ・ドーロなどがその最高傑作である。この時代にベネチアの建設活動は黄金期を迎え,高密で有機的な都市を築き上げた。…

※「カ・ドーロ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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