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ガルシラソ・デ・ラ・ベガ Garcilaso de la Vega

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世界大百科事典 第2版の解説

ガルシラソ・デ・ラ・ベガ【Garcilaso de la Vega】

1501?‐36
スペインルネサンス期を代表する詩人。トレドの名門貴族に生まれ,文武両道に秀でた理想的な宮廷人として,早くからカルロス5世の宮廷で名をはせ,その生涯のほとんどを皇帝のもとでの戦争に捧げた。1525年に宮廷の貴婦人エレナ・デ・スニガと政略的な結婚をしたが,翌年ポルトガル人のイサベルフレイレと出会い,その報われぬ恋を詩の主たるテーマにした。32年に主君カルロス5世とのいざこざのため宮廷から追放され入獄のうきめにあったが,友人たちのとりなしによりナポリに落ち着き,そこで彼の芸術が開花することになった。

ガルシラソ・デ・ラ・ベガ【El Inca Garcilaso de la Vega】

1539‐1616
ペルー年代記作者。同名の詩人の家系のコンキスタドール(征服者)とインカの王女との混血児として,クスコで生まれた。インカ帝国の栄光を伝えた《インカの起源にかんする真実の記録》(または《インカ皇統記》,1609‐17)は,インディヘニスモ文学の先駆的作品に位置づけられている。1560年にスペインへ渡り,死ぬまでそこにとどまったものの,インカ文明に対する強いあこがれを保持し,インカ文明をヨーロッパ社会と文化との対比において歴史的に叙述したものである。

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世界大百科事典内のガルシラソ・デ・ラ・ベガの言及

【スペイン文学】より

…17世紀になると政治的衰退による社会の混乱や,他の国にまして深く根をおろした反宗教改革の影響によって,この世を虚偽に満ちたはかない夢と見なす厭世的な幻滅思想が広がり,その上にスペイン・バロック文学が花をひらくことになる。
[詩]
 スペイン・ルネサンスの新しい詩はソネットをはじめとするイタリア様式を導入したガルシラソ・デ・ラ・ベガに始まるが,彼の《牧歌》は愛の感動,美しい自然描写,音楽性が完璧な形式と調和した絶唱である。その後このイタリア詩派はスペインの伝統と融合し,ルイス・デ・レオン率いるところの,地味な響きと深い精神性を重視するサラマンカ派と,フェルナンド・デ・エレラFernando de Herrera(1534‐97)を領袖とし,形式美と華麗さを強調するセビリャ派に分かれた。…

※「ガルシラソ・デ・ラ・ベガ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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