キシルロース

デジタル大辞泉 「キシルロース」の意味・読み・例文・類語

キシルロース(xylulose)

単糖類の一。無色のシロップ状。ケトン基をもつケトースであり、その構造からペントースに分類される。D型とL型光学異性体がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「キシルロース」の解説

キシルロース
キシルロース
xylulose

threo-2-pentulose.C5H10O5(150.13).ケトペントースの一種.D-キシルロース5-リン酸は,光合成ペントースリン酸サイクルの中間体として知られている.D-キシルロースは,L-アラビニトールのAcetobacter suboxydans酸化,またはD-キシロースのエピマー化(ピリジン中で加熱)により得られる.シロップ状.-33°(水).L-キシルロースはペントース尿症患者の尿中に存在し,これから単離される.シロップ状.+34.8°(水).[CAS 527-50-4:L-体]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「キシルロース」の解説

キシルロース

 C5H10O5 (mw150.13).

 ケトペントース.D-キシルロース 5-リン酸は,ペントースリン酸回路および光合成経路の重要な代謝中間体

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android