キセノミクス(読み)きせのみくす

知恵蔵mini 「キセノミクス」の解説

キセノミクス

2017年の大相撲3月場所で横綱・稀勢の里が逆転優勝したことによる経済効果を指す造語。同年1月場所の初優勝で19年ぶりに誕生した日本出身横綱として人気の稀勢の里が、2場所連続優勝、それもけがを押しての出場で劇的な逆転優勝を果たしたことへの注目は大きく、高い経済効果が予想された。経済学者で関西大学名誉教授である宮本勝浩は、本場所の入場料や稀勢の里にまつわるグッズ販売、CM出演、地方巡業の客入り、懸賞金などの増加が見込まれることにより、その経済効果はスポーツ選手としては最高クラスの年間約34億円に上ると試算している。

(2017-4-4)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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