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キノナータス Cynognathus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キノナータス
Cynognathus

三畳紀前期に南アフリカに生息していた肉食の哺乳類型爬虫類。爬虫類獣窩目の一属。キノグナータスともいう。体長が約 2.5mあって,四脚歩行。四肢は膝が前方へ突き出し,肘が後ろへ少し曲がっている形で,姿勢としては運動しやすい形態を示す。大きな頭骨イヌに似ていて,分化した歯をもっていた。たとえば,杭のように小さな切歯が顎骨の前方にあって,物をかみ切るのに好都合であり,非常に大きな犬歯が切歯の後ろにあって,物を突いたり裂いたりするのに便利であった。頬歯が左右に各 9本ずつあって,食物を切り刻み,咀嚼するのに役立った。現代のオオカミのように捕食性が強く,頭骨は長く,顎の開閉のための強い筋肉がついていた。骨盤も哺乳類的で,初期哺乳類の先祖とみなされる。近年は,冷血動物(→変温動物)ではなく温血動物(→定温動物)であっただろうといわれている。

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