キバナイカリソウ(読み)きばないかりそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キバナイカリソウ」の意味・わかりやすい解説

キバナイカリソウ
きばないかりそう / 黄花錨草
[学] Epimedium koreanum Nakai
Epimedium grandiflorum subsp. koreanum Kitam.

メギ科(APG分類:メギ科)の多年草山地林下に生え、4~5月、淡黄色の花を開く。近畿中部地方の山地、東北地方の日本海側、北海道南部に分布する。花の色、分布のほかイカリソウと同じである。北関東の蛇紋岩地には、小形で葉の鋸歯(きょし)が少ない型のクモイイカリソウが分布する。

[鈴木和雄 2019年9月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のキバナイカリソウの言及

【イカリソウ】より

…福井県以北では白花が多く,以南では紅紫色の花が多い。キバナイカリソウE.cremeum Nakai et F.Maek.は,花弁が葉緑素を含み淡黄色で,北海道,近畿以北の本州に分布し,石灰岩地や日本海側に多い。バイカイカリソウE.diphyllum (Morr.et Decne.) Lodd.は四国,九州に分布し,葉は1~2回2出複葉,小葉は円頭で刺毛はほとんどなく,小さい白い花をつける。…

※「キバナイカリソウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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