キャップランプ(読み)きゃっぷらんぷ(英語表記)cap lamp

精選版 日本国語大辞典 「キャップランプ」の意味・読み・例文・類語

キャップ‐ランプ

〘名〙 (caplamp) 炭坑などで、作業員が額のあたりにつけて前方を照らす電灯
元帥(1950)〈檀一雄一六「蛍のように帽子正面にキャップ燈(ランプ)をつけ」

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デジタル大辞泉 「キャップランプ」の意味・読み・例文・類語

キャップ‐ランプ

《〈和〉cap+lamp》坑内作業や夜間工事などで、ヘルメットなどの前面に取り付けて用いる照明灯キャップライト

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「キャップランプ」の意味・わかりやすい解説

キャップランプ
きゃっぷらんぷ
cap lamp

ヘッドピースhead pieace(灯具)を保安帽前部に取り付け、蓄電池ベルトで腰に巻き付けるか背負い袋で吊(つ)るすかして、両者をキャブタイヤケーブルcabtyre cable(ゴム絶縁を施した電線)で接続した個人用照明器具。携帯型安全電灯ともいう。鉛蓄電池式とアルカリ蓄電池式があり、2メートル離れた垂直面照度は50ルクス以上ある。ガス、炭塵(たんじん)爆発のおそれのある炭鉱で使用され始めたが、現在は一般の鉱山やトンネル工事などでも広く使われている。

[房村信雄]

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改訂新版 世界大百科事典 「キャップランプ」の意味・わかりやすい解説

キャップランプ
cap lamp

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キャップランプ」の意味・わかりやすい解説

キャップランプ
cap lamp

安全帽の上につけて前方を照す電灯。小電球と反射鏡から成り,腰につけた蓄電池とコードで連絡させる。鉱山の坑内や建設現場の夜間作業などで使用し,通常8時間以上点灯することができる。

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百科事典マイペディア 「キャップランプ」の意味・わかりやすい解説

キャップランプ

安全灯

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世界大百科事典(旧版)内のキャップランプの言及

【安全灯】より

…炭鉱の坑内で照明に用いられる灯で,メタンガス爆発に対して安全な構造になっているもの。以前は揮発油を燃料とするウルフ安全灯を用いていたが,現在では電気安全灯が広く用いられ,日本では,軽便で光力が強く,つねに顔の向く方向が照らされるので作業上便利なキャップランプcap lamp(帽上電灯)が広く普及している。ウルフ安全灯は,ドイツのウルフC.Wulfによって1883年に考案されたもので,灯内部での燃焼によって発生した熱が,周囲に設けられた金網を通る際に奪われて,外気流の着火温度以下になるように設計されている。…

※「キャップランプ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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