キャルバートン(読み)きゃるばーとん(英語表記)Victor Francis Calverton

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キャルバートン」の意味・わかりやすい解説

キャルバートン
きゃるばーとん
Victor Francis Calverton
(1900―1940)

アメリカの批評家、編集者。ボルティモアでドイツ系アメリカ人を両親として生まれ、本名ジョージ・ゲーツ。1923年左翼文芸誌『モダン・クォータリー』を創刊。この雑誌を舞台に、あるいは『新精神』(1925)、『アメリカ文学解放』(1931)などの著書を通じて、マルクス主義文芸批評家として活躍、晩年アメリカ史の研究に傾倒した。フロイト理論にも影響を受け、共産党とは一線を画しながら、アメリカ左翼文学運動のなかに独自の地位を築いた。

[村山淳彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android