日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 キャンベル(Roy Campbell)きゃんべるRoy Campbell(1901―1957) イギリスの詩人。南アフリカに生まれ、オックスフォード大学を中退。各地を転々としながら詩作。夢想家肌のロマン主義者で、現代社会の商工業主義および民主主義に強い疑念を示し、スペイン内乱ではファシストに味方した。『燃える亀(かめ)』(1924)、『花咲くアシ』(1933)などにみられる詩風は、イギリス・ロマン派のバイロンや、フランス象徴派のランボーに近いものである。[川崎寿彦] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例