キレート効果(読み)キレートこうか(英語表記)chelate effect

世界大百科事典 第2版の解説

キレートこうか【キレート効果 chelate effect】

多座配位子が中心金属に配位してできるキレート錯体の安定度は,対応する単座配位子のつくる錯体の安定度よりも大きい。このキレート環形成による安定化をキレート効果という。たとえば,つぎの平衡(en=エチレンジアミン) M2++en⇄M(en)2+における金属M=Co,Ni,Cu,Zn,Cdのモノエチレンジアミン錯体の安定度定数は,それぞれ5.89,7.66,10.55,5.71,5.47であって,対応するつぎの平衡 M2++2NH3⇄M(NH3)22+における上記金属のジアンミン錯体安定度定数3.62,4.95,7.61,4.61,4.65よりも大きい。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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