ギッシュ(姉妹)(読み)ぎっしゅ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ギッシュ(姉妹)」の意味・わかりやすい解説

ギッシュ(姉妹)
ぎっしゅ

姉リリアンLillian Gish(1896―1993)、妹ドロシーDorothy Gish(1898―1968) アメリカの映画女優。姉妹ともオハイオ州生まれ。貧困の家庭に育ち、ともに子役として1902年に初舞台、12年にグリフィス監督のもとで映画デビュー、『世界の心』(1918)、『嵐(あらし)の孤児』(1922)などに姉妹で共演した。姉は純情可憐(かれん)で薄幸ヒロインを演じてサイレント期の大スターとなった。30年代は舞台に専念、40年代以降は映画、舞台、テレビに老女役で長いキャリアを保った。代表作は『国民の創生』(1915)、『イントレランス』(1916)、『散り行く花』(1919)。喜劇的な素質をもつ妹はロマンチック・コメディで活躍、1928年以降は舞台に専念したが、ときおり映画にも出演した。

[畑 暉男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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