クアウテモック(英語表記)Cuauhtémoc

改訂新版 世界大百科事典 「クアウテモック」の意味・わかりやすい解説

クアウテモック
Cuauhtémoc
生没年:1495ころ-1525

アステカ帝国最後皇帝。現代メキシコでは国民的英雄とみなされる。彼はエルナン・コルテスが率いるスペイン軍と最後の決戦を行ったが,1521年8月13日に捕らえられ,アステカ帝国はここに滅亡した。彼は死を望んだが捕虜にされ,黄金のありかを白状させるための拷問に耐えたことで有名である。のちに陰謀を企てたかどで絞首刑に処せられた。1951年に彼のものとされる骨が発見され,白熱した真偽論争を巻き起こした。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android