クスマウル呼吸(読み)くすまうるこきゅう

世界大百科事典(旧版)内のクスマウル呼吸の言及

【呼吸】より


【呼吸研究の歴史】
 いき(息)もの,英語のアニマル(ラテン語のanima=息,生命に由来)などの語からもわかるとおり,呼吸と生命は古来密接に結びつけられてきた。空気中のプネウマpneuma(精気)が体内に取り込まれて生体を活気づけるという考えはギリシアにひろく見られ,アリストテレスは3種の精気を区別した。2世紀のローマのガレノスは自然精気が消化,栄養,排出などのいわゆる植物性機能をになうと考えた。こうして呼吸を具体的な生命現象と関連させる努力はなされたが,思弁にとどまった。…

【糖尿病】より

…一方,脂質分解が亢進し,肝臓でケトン体に変えられる結果,血中にケトン体がたまり,血液pHを酸性に傾け,昏睡を招く。通常,数日の多飲・多尿が先行し,頻脈,脱水,アセトン臭のある呼気,ときに腹痛,嘔吐,クスマウル呼吸Kussmaul’s respiration(異常に深くて荒い呼吸が持続する呼吸型)を伴う。過食,インシュリン注射の中止,嘔吐,下痢,感染などが誘因となる。…

※「クスマウル呼吸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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