クマガイソウ(熊谷草)(読み)クマガイソウ(英語表記)Cypripedium japonicum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クマガイソウ(熊谷草)」の意味・わかりやすい解説

クマガイソウ(熊谷草)
クマガイソウ
Cypripedium japonicum

ラン科の多年草。日本各地の山地の樹林下に生える。地下茎は地中深くあってそれほど長くなく,節から太い根を数本ずつ出す。茎は節から直立し粗毛を密生する。下部の葉は鞘状になって茎を包み,上部の2枚だけが互生して扇状をなす。葉は大型で葉脈放射状に伸び,葉面はひだ状にでこぼこする。4~5月に,茎の頂端に淡緑色の大きな花が1個咲く。花の形が熊谷次郎直実の背負った母衣 (ほろ) に似ているところからこの名がある。 (→アツモリソウ〈敦盛草〉 )  

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