日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
クラウス(Johannes Baptista Klaus)
くらうす
Johannes Baptista Klaus
(1892―1946)
ドイツの社会学者、イエズス会士。バイエルン(ババリア)地方ベンベルクに生まれる。ケルンおよびロンドン大学で学位を得たのち1930年(昭和5)に来日、上智(じょうち)大学経済学部長を務める。経済学者の中山伊知郎(なかやまいちろう)、東畑精一(とうはたせいいち)、民法学者の我妻栄(わがつまさかえ)らと交流、『カトリック大辞典』(第1巻初版1940年)の編集、『モヌメンタ・ニッポニカ(日本文化誌叢(ぶんかしそう))』の創刊(1938)などを通してカトリック文化に関する知識を日本に伝え、同時に日本文化を海外に紹介した。昭和21年雪の箱根路で急逝。『スコラ学・ピューリタン主義・資本主義』などの著書がある。
[磯見辰典 2018年2月16日]
『クラウス著、小林珍雄訳『中世経済倫理序説』(1944・伊藤書店)』▽『『上智大学史資料集 第3集』(1985・上智大学)』
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